こんにちは!PIVOTのPR、大場です。
2020年4月1日に迎える20周年に向けての連載企画「センセイってこんなひと」の今日はVol.2を発信します!
そう…今春ありがたいことに20周年を迎えるPIVOTですが、創業の平成12年からずっと変わらず、デザインとシステムのバランスが取れた設計『デザインエンジニアリング』を意識して仕事をしてまいりました。その考え方の根本は、どこから来ているのでしょうか?センセイことうちの社長・宮嵜が子どもの頃に好きだったことや興味を持ったことの中に何かヒントがあるのでは⁈と考えました。
まずは、“クルマ好き”という話は聞いていたので、どんな車が好きだったのか、どんなところに興味を持っていたのかなどを、本人に詳しく聞いてみました。
↓↓下記、社内ブログとして配信した内容の転記になります↓↓
輸入中古車雑誌を隅々まで読んだ中学時代
男の子は多くの場合、車に興味をひかれるもの。センセイは、どんな車が好きだったのでしょう?
多くの子供たちはいわゆるスーパーカーと言われるような車に興味を持つ場合が多い気がするけど、僕は少し違ったね。単に見た目のカッコよさよりも、メーカーのこだわりとか、エンジンや駆動系に興味を持ってみていましたね。
だから当時は、日本車よりヨーロッパの車が好きだんだよね。デザイン的な見た目もあるけど、特に欧州車は各メーカーのポリシーとか考え方がそれぞれ一貫しているなと感じていて。
例えば、BMWはフロントグリルを見れば今でもひと目でBMWというのがわかるし、ポルシェなどは、車種が違ってもそのシェイプに共通したアイデンティティが感じられるでしょ?
ところが日本車は、例えばマツダの場合、家族向けのファミリアもあれば、スポーツカーのRX-7も出していて、この2つの車が同じメーカーのものとは感じられない。一貫性がなくてノンポリに思えたんです。日本のメーカーが。ホントはそうじゃかなったかもしれないけど。
それで、古いものから新しいモデルまで、いろんな輸入車が見られると思って、『くるまにあ』という輸入中古車の雑誌を読んでいたね。中古車販売店で売られている輸入車の写真とスペックなどが大量に載っているんだけど、それを隅々まで読んでいた(笑)。かなり変わった中学生だよね…。
『Dr.スランプ アラレちゃん』や『ルパン三世』などのアニメで見た車が雑誌に載っていて、「あ~本物があるんだ。シトロエンの2CVっていうんだ」とか(注1)、いろんな面白い車が世の中にはあるんだな、と。そうそう、テレビでやっていた『カーグラフィックTV』(注2)は、録画までして観てたなぁ。
▼(注1)シトロエンの2CV(外部サイト:wikipedia)
(注)アニメ映画『ルパン三世 カリオストロの城』(宮崎駿監督・脚本)で、クラリスがカリオストロ伯爵のもとから逃げ出した際に運転していた車が「シトロエン 2CV」である。その他、TV第1シリーズのルパンでも数回同車が登場する。宮崎駿の当時の愛車であり、自身がいた会社「二馬力」は「2CV」(フランス語で二馬力の意)に由来する。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%BB2CV
▼『カーグラフィックTV』(注2)(外部サイト:オフィシャルサイト)
https://www.bs-asahi.co.jp/cgtv/
通学途中で見かけた“MR2”に衝撃を受け、エンジンにハマる
毎日中学に通う道で、ある時今までに見たことのないスタイルの車を見かけて衝撃を受けたんだよ。それがトヨタの「MR2」(注3)。当時、国産初の市販ミッドシップ車で、エンジンが運転席の後ろに載っかっている2シーター(2人乗り)。
▼(注3)TOYOTA MR2(外部サイト:wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BBMR
それがきっかけで、エンジンや駆動系にも興味を持つようになっていった。どんな仕組みでエンジンが動作するのか、タイヤにはどのように伝わるのか、FF車(フロントエンジン・フロントドライブ)とFR車(フロントエンジン・リアドライブ)の特性の違いや4WD(四輪駆動)の仕組みなど、いろんな本を読んで理解しました。
そんな中、車のさまざまなパーツを交換して走行性能をアップさせるようなチューニングの情報雑誌『OPTION』(注4)に出会って。純正部品を社外部品に替えて改造を行い、スピードや加速を高めたり、馬力をアップさせたりするための情報が掲載された月刊誌です。水冷式の4サイクルエンジンはどんな部品でどうつくられているなども理解していたので、メカニックな話が面白くて、毎月読むようになりました。
そういう子供だったので、親も「この子は18歳になったらすぐに免許を取るんだろう」と思っていたようなんだけど…。実際、すぐ教習所に行ったけど、免許を取るまでに1年もかかちゃって。教習予約のシステムとか面倒で、途中で行かなくなったりして(笑)。
しかも、就職したらすぐに車を買うかと思いきゃ、買ってないし。車を買ってからも、特に車をイジったりもしていません。知識と行動が乖離してますね(笑)。
興味がどんどん広がって、知りたいことを深掘りして知識にする
車に対する興味がどんどん枝分かれして、さらにより深まっているんですね。
当時はインターネットはないから、本や雑誌で調べるしかなくて。でも、興味があることを調べていると、関連する別のことにも興味を持つようになって、興味がつながっていく感じでね。独学だから、そういうスタイルで学んで知識がついていきました。
高校卒業後の進路も、車の整備士の道に行こうかとかなり悩んだなぁ。結局違う道に行きましたけど。
あらかじめ参考書や教科書があって、順を追って学んでいく、というやり方は、僕はできなかった。わからないことを自分で調べて理解していくから、時間もかかるし遠回りなんだよね。でも、だからこそしっかり理解できて自分の知識になっていったんだと思います。
そのスタイルは、車の次に興味を持った「インターネット」でも同じでした。Webサイトってどうやってつくるんだろう?HTMLってなんだ?サーバーはLinux?Linuxってなんだ?と、知りたいことや興味が次々につながっていったんです。
『OPTION』にハマった時もそうでしたけど、知識が身についてくると、どんどん面白くなります。それでまた調べて…と繰り返して、知識が深まっていったわけです。
センセイ!そういう興味の持ち方、知識の広げ方はあのレオナルド・ダ・ヴィンチと同じです。
PIVOTのダ・ヴィンチ…ですね!
技術者・本田宗一郎の考え方に共感
話は車のことに戻りますが、ホンダの車は好きになったな。
というか、創業者である本田宗一郎の考え方とかスピリットのエッセンスに、すごく共感できるものがあると感じて。
のちに、自分がシステムエンジニアという技術職に就くとは、その頃は思ってもみなかったけれど。
ホンダが、二輪の国際レース『マン島TTレース』で優勝した実績を活かして、四輪のF1レースに初参戦した1960年代の第一期からアイルトン・セナらを擁して“Fのホンダ”を印象付けた第二期のウィリアムズ・ホンダ時代までのストーリーをまとめたルポタージュ『F1地上の夢』(著・海老沢泰久)は、とても面白く読みましたね。
この本、今でも社内のどこかにあるんじゃないかな?
『F1地上の夢』(著・海老沢泰久)
中学時代に熱中した車のメカニックについての興味や探求心が、インターネット黎明期に、自分で調べてその仕組みを理解し、自らシステムをつくり上げるという、センセイの仕事のスタイルのベースになっていたんですね。
自分でとことん調べるその気質は、子どもの頃から変わっていないのですね!『F1地上の夢』は、センセイの技術者としての考え方、PIVOTの仕事に対する基本の考え方が読み取れる本かもしれません。
ぜひ読んでみましょう!!
早速探し出しましたよ!!
エントランス入って右手の本棚です
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